女性は「好きな人としかセックスできない」とよく言いますが、逆に「好きな人とだけセックス出来ない…」と言う人もいる事をご存知ですか？
セックスレスのカップルが増えた事や、嫌な事から避ければ生活が出来ると言う事から何も問題がないように思えますが、しかし好きな人とだけセックスが出来ないと言う悩みは捨てる去る事は出来ずに深刻な悩みを持つ人が増えています。
好きな人とだけセックスが出来ない…どれほどツライ事でしょうか。そして好きな人とであればセックス出来ると言う人が多い事から周りに相談できる人も少ないのです。今回は好きな人とだけセックスが出来ないという悩みを持つ人のために、それが一体どういった事なのか考えていこうと思います。
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目次
新しいセックスレスの原因
近年セックスレスは問題になっています。レスの原因はカップルによって様々ですが、多くは「仕事が忙しい」「育児で時間がない」「面倒くさい」と言う理由です。これらの理由であれば、お互いの歩み寄りや思いやりでセックスレス解消となりやすいです。
しかしここ10年ほどで新しいセックスレスの原因が急増していると言われています。それが「好きな人とだけセックスが出来ない」と言う「性嫌悪症」です。
性嫌悪とは？
性嫌悪（せいけんお）（英：Sexual Aversion）とは、性行為あるいは性的な事柄そのものに対して嫌悪感を抱くこと、またはそのような状態のことである。性嫌悪の人すなわち性嫌悪者が嫌悪感を抱く性行為の種類やその程度は様々であり、また性嫌悪の人が嫌悪感を抱く性的な事柄についても、種々の性的表現、性的な情報、他者からの性的視線など多岐にわたっている。
引用:Wikipedia
セックスが嫌いだと言う人は意外と多くいますが、しかし性嫌悪とは「嫌い」で括ってしまうには少し複雑です。セックスが嫌いな女性はとくに男性の前戯不足などが原因で気持ちがいいとは思えないと言う理由が大半です。嫌悪を感じると言う事は精神的にもツライ事なのです。
性嫌悪症チェック
性嫌悪によって性的伴侶との状態が困難になることを特に性嫌悪障害（または性嫌悪症）といい、これは精神障害の一種として定義されている。 DSM-IV-TRによると、性嫌悪障害は次のように定義付けられている。
- 性的伴侶との性器による性的接触のすべて（またはほとんどすべて）を、持続的または反復的に極端に嫌悪し回避すること。
- その障害によって著しい苦痛が生じ、または対人関係が困難になっている。
- 性機能の不全は（他の性機能不全を除く）他の第1軸障害では上手く説明されない。
引用:Wikipedia
セックスレスのカップルが増えていますが、その原因として性嫌悪という問題が知られるようになりました。セックスレスかも…と悩んでいる人は、もしかしてパートナーが性に嫌悪感を抱いているかもしれません。
まずは知る事が大事です。セルフチェックにはなりますが一度チェックしてみましょう。そして必要であれば専門家へ行くなどしてみましょう。
男性と女性の違い
男性の場合はパートナーとだけセックスが出来ない症状になる事が多いです。
- 「風俗なら出来る」
- 「浮気相手ならセックス出来る」
- 「ワンナイトならセックス出来る」
と言う性嫌悪の男性は多いです。 結婚や出産によって「女」から「母親」のような存在になってしまった事や、付き合いが長く彼女を「妹」のような存在として見てしまうなど、性的感情を抱かなくなったパターンが目立ちます。
一方女性の場合は過去のトラウマによってセックスに嫌悪を感じる事が多いです。つまり広い範囲の男性を対象にセックスが出来なくなる傾向にあります。しかし女性の中にも「好きな人とだけセックスが出来ない」と言う人も多いです。
性嫌悪症とは、そこがツライのです。
“性嫌悪障害”と聞くと、セックス全般が無理な人、というイメージを持つかと思います。
しかし実は、機能的な問題は無いにも関わらず（他の人とはセックスできるのに）、何故か恋人や伴侶とセックスできないという状態を、“性嫌悪障害”と定義付けています。
一人ですることもあれば性欲が無いわけでもない……だけど、恋人や伴侶に対してだけは、セックスどころか性的な接触に対して苦痛や嫌悪感を持ってしまうのが、この障害の特徴。
引用:楽天ニュース
そうすると、自分には「恋愛が無理なのではないか？」と思い悩んだり、パートナーとの関係に悩まされる事が多いのです。
好きな人とだけセックス出来ない辛さ
「私、好きな人とはセックスしたくないって思ってしまうの」
ここにも一人性嫌悪障害で悩む女性がいます。彼女はかつて普通に幸せな恋愛もしました。恋人とのセックスはもちろん、ワンナイトのような遊びのセックスも経験した女性です。その女性が、性嫌悪障害に悩まされる事となりました。
今までは好きな人が出来たら普通の女性のように「抱かれたい」と思っていた、恋人がいればセックスを楽しむ時間も幸せだったと言います。しかし、いつしか「好きな人とはセックスしたくない…」と思うようになったのです。
好きな人といい雰囲気になった時…
好きな人と良い雰囲気になった時の話です。今までは「抱かれたい」と思っていた彼女ですが、気持ちが拒否している事に気づきました。そういう雰囲気にならないように避けている自分に気づいたのです。話を続けてみたり…いい雰囲気を壊すようにふざけてみたり…しかし好きな人です。
付き合いたいとも思っている相手です。それなのに気持ちがついていかないのです。その後、彼からのお誘いは続きました。彼女は好きな人なので会いたい気持ちでいっぱいです。しかし「セックスはしたくない」と思うようになりました。
彼氏が出来たのに…
セックスが出来ない女に男性が魅力を感じると思いますか？思いませんよね。彼女もそう思っていました。彼とは付き合いたいからセックスしなきゃ…と思うようになったのです。しかしなかなか気持ちもついていかず避けて避け続けた末、意を決してセックスをしました。
そしてお付き合いがはじまったのですが、彼女はセックスをしたくない事を彼には告げられませんでした。嫌われたくなかったからです。部屋で二人でいても、彼氏が近づいてくると彼女は彼から離れました。「セックスの雰囲気」を出さない事に必死だったのです。
好きな人と以外だと…仲良くなればなるほど嫌悪…
彼女はセックスが嫌いと思っていましたが、セックスは出来るのです。
結局この彼とは上手く行かずに破局にいたりました。それからは、彼女はフリーの人生を楽しみました。勢いに乗って、ワンナイト的なセックスをする事もありました。「あれ？私できるじゃん」。そうです、好きな人と以外ならセックス出来る事に気づいたのです。
そこまでセックスが好きではなかったのですが、好きな人以外であれば嫌悪感を感じないのです。しかし、好きな人以外でも仲良くなっていけばいくほどセックスに嫌悪感を感じてセックスが出来なくなります。つまり何も感情のない相手であれば出来るのです。
性嫌悪障害は治るのか？
治療になかなか結びつかず、仮に治療が始まったとしても治癒率が10％から30％と難しいのが現状です。それは、離婚に至ることが少なくないからと言えるでしょう。
引用:メンジョイ
このように言われています。性嫌悪障害とはセックスに嫌悪を感じるもので必ずしもパートナーとの関係性が悪いとも言えないのです。それがセックスレスなのに仲良しカップルです。そういった人達は、この問題を避けようとします。なので治療に結びつきにくいのです。
それ以外の人であっても「避ければいい」「それでダメだったらダメなのだ」と思っています。それ以外の事は普通に生活ができるので避ける事を選ぶのです。なので治療に向き合おうとは思いません。
しかしながら、やはり好きな人が出来たり彼氏が出来ると、一人思い悩むのです。避け続けるべきではないと心のどこかでは気づいているはずです。
どう向き合えば？
まず、この性嫌悪障害というものを知った今日は向き合う第一歩になったはずです。
知らないのと知っているのでは全然違います。そしてパートナーとしっかり話し合うべきです。必要であれば専門家を受診しましょう。ゆっくり焦らずにパートナーと触れ合い、信頼関係を築く事で改善される場合もあります。とにかく焦らずに、避ける事ばかり考えずに向き合う事が大切です。
まとめ
「性嫌悪障害」はあまり聞きなれない言葉だったはずです。性嫌悪症だった人たちも、自分がこの障害だったと言う事はなかなか特定出来なかったはずです。
ただたんにセックスが嫌い…そう片づけてしまうには複雑すぎるのです。だって好きな人とだけセックス出来ないのですから。しかし、このような障害があると言う事は克服する事も可能だと言う事です。知らなければ、避けて避けて生活できます。この記事をキッカケにこの性嫌悪症を知ったアナタは克服する一歩を踏んだという事なのです。
デリケートな問題ではありますが、大好きなパートナーと良好な関係を築くためにも、アナタが素敵な人生を歩んで行くためにも向き合ってみてくださいね。
